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2010/05/17

YAMAHA MO6とKORG M50を比較してみた

この手の最終判断は各自の「音の好み」一点に限ります。 なので、本エントリーは意味が無いと言ってしまえばそれまでなのですが。 とはいえ、購入前にどちらにしようかで迷ってる方もいるかと思います。 それもどっちも良い音で捨てがたい!と。 ま、そういう方の参考にでもなれば幸いです。 そして、それぞれの優位点を述べながらこれからの自分の活動にどう活かせるのかも合わせて考えてみたいと思います。
1)ライブで音色切り替えが多いなら・・・ MOシリーズ、MOTIFシリーズ、古くはWシリーズでも(それ以前は不明EOSシリーズはできなかったはず)使えた技ですが、YAMAHAのシンセのソングモードではトラック切り替えボタンが存在します。 これ、特定トラック演奏中に切り替えると、今弾いてるトラックの音はそのまま継続し、鍵盤を弾きなおすと切り替えたトラックの音色に切り替わります。 その間、音切れは無し。MOTIF ESにいたってはダンパーペダルまで活用できちゃう。 MO6も当然この性質を利用できるので瞬間音色切り替え技が使える。 ソングモードではパフォーマンスモード(KORGはコンビネーション)同様、レイヤー・スプリットなども使えるため、こういった使い方はMO6に軍配。 なお、MO6の場合ペダル踏みっぱなしでトラック切り替えしちゃうと、切り替え前のトラックの音色がなりっぱなしになるので注意。 これは恐らく同価格帯のライバル機であるRoland JUNO-Gも含めたとしてもMO6が優位だと思います。 2)運搬の優位性 これは確実にM50の勝利。なにせ軽いですから。 MO6は筐体の一部が金属ですが、M50はおそらく全部樹脂製。 本体の重量はMO6が11kg、M50が6.8kg。 さらにM50の優位性を高めるのは純正ソフトケース。 MO6はただのバッグ。一方M50はリュック状に背中に担げるので両手が空き、さらに荷物が運べます。 さらにさらに、ACアダプター。MO6は20年前から変わってないふるい規格のものを流用。そしてでかくて重い。 一方、M50はノートパソコンで利用されるような形状に近いので、キーボードケースに入れやすく、持ち歩く際、アダプターの重量が負担になりません。 YAMAHAは完全に手抜きですね、企業力から考えても(すでにノートPC用に似たアダプターは出しているのでね、それを流用すればライブ用のMO6!と強く謳えたのに)。 運搬が楽というのは大きいです。フットワークが軽くなります。特に出不精なオイラにはできるだけこの辺の負担が軽い方が助かる。 3)保存メディアの違い MO6はUSBメモリー、M50はSDカード。 最近USBメモリーが小型化してるので、なくし易いし、どこかに置きっぱなしにしがち。 なのにMO6をケースに入れる際は外さないと壊してしまうので(ハードケースなら大丈夫かもしれませんが)、現場についてから、あ!、忘れた~!って事になりかねない(一度だけ経験済み)。 しかも小さいので、おいらは無くさないようキーホルダー付けてます(これが以外にかさばるのですが・・・)。 一方SDカードは挿しっぱなしにしてもOKなので、自分用設定を自宅に忘れるなんて事はまずない。 MO6もM50も扱うデータの容量は大きくないので、1GBもあれば十分。2GBあればおそらく追加購入は不要と思われます。 4)拡張性 これにいたっては両者引き分け。 MO6はMOTIF ESの特設Webサイトで公開されているプロ作成のデータがそのまま使えます。 また、M50はビンテージキーボード(エレピとクラヴィ)の音色データがKORGサイトからダウンロードできます。 またどちらもメモリ媒体を経由してファームウェアのアップデートが可能です。 将来的には何か機能が改善されたりするのでしょう。その分に関しては後発のM50が優位。 MO6はもう生産終了するかどうかの瀬戸際段階だと思います(その後のメンテも微妙でしょうね)。 5)データの可視性 ディプレイが大きい分、M50が優位。しかも圧倒的に優位です。 値をグラフィカルに見せてくれるあたりは特に。 Roland FANTOM-Gシリーズほどではないですが。ただ、パラメーター変更時、パラメーターの部分を一度画面タッチする必要があるのですが、指大きい(太い)人はやりにくいかもね。 結構画面に表示される文字が細かいです。 ただし、音色名設定など、文字入力が必要になった場合、画面がキーボードに変わり、文字入力がものすごくやりやすい。 MO6はダイヤルぐりぐり回すのが面倒でしたが、これは相当楽ですね。 PCベースで作業する場合はどっちも同じぐらいですが、やはりライブで使用する事も視野に入れた両機種なので、やはり本体での操作性というのは重要になってきます。 6)データ打ち込みのしやすさ 慣れ・・・の問題も大きいのですが、もし本体で打ち込みをやるなら、MO6が優位。 やはりプロの現場で長く使われていたQX-3、小型で人気のQYシリーズで培われてきただけあって、ステップ入力のし易さは別格。 それ故、最新のMMシリーズやMOTIF XSシリーズでステップ入力を無くした事が残念です。 ただしM50の場合、弾きながら思いついたフレーズをどんどん重ねていったり、ドラムトラック鳴らしながら演奏したのを録音といった、スタジオで誰かとジャムりながら曲を作る感覚で曲作りができるので、プレイヤー指向には向いているかもしれません。 任意のフレーズを鍵盤に割り振って自動演奏なんかもできて、MO6より遊べる機能は多いです。 MO6はきっちり形にしたい場合、M50はラフに遊びながら打ち込みしたい人向けという印象です。 まあ、最近はPCで打ち込む人が多数でしょうけどね・・・ しかしM50ステップ入力は慣れるまで時間かかりそうだなこりゃ・・・ なんで音符指定が鍵盤でやるんだよ・・・ 7)音作りの幅 PCMは面白みがないなんて良く言われますが、近年はまったく見当はずれのご意見だと断言できます。 MO6もM50も強力かつ複数のフィルターを内蔵してます。さらにM50は1オシレーターに2つのフィルターが使えたりと結構面白いです。 さらにM50はアンプ部にドライバーというパラメーターを内蔵。どういう原理か分かりませんが、音がブーストされるのか音が太くなります。 やりすぎると音が割れるので、結構調整が難しいですが、高音域になると音が細くなりがちなPCMの欠点をカバーしてますね。 MO6は1音色最大4オシレーター、M50は2オシレーター使用可能。 こればかりは一長一短あり、MO6で4オシレーターをフルで使えば同時発音数は16になって、音切れが頻繁に発生します。 2オシレーター(フルなら40音同時発音)ながらそこそこの音質を保てるM50の方が良い場合もあります。 8)外見デザイン 感覚的な事は省略。 MO6は平面に近いので、本体の空いたスペースにコースターを敷いてグラスを置けます(笑) 一方M50の本体パネル部分は斜面になっていて、どうしてもグラスをおきたいのならグラスの裏側に吸盤つける必要があります。 そこまでして酒飲みながら使いたいかっ 9)エフェクター 音はあくまで動画なりで判断してもらおうかと思いましたが、一点だけ。 オイラはオルガンサウンドにはオーバードライブ(アンプシミュレーター)+ロータリー(レズリーシミュレーター)が必須。 この使い勝手はMO6に軍配。 M50も悪くないですが、歪ませた場合、低~中音域が芯の抜けたような音色になるのと、ちょっとじゃじゃ馬気味な歪みで、すぐにオーバーレベルに達して、歪みをとおりこして音が割れちゃいます。 歪みのON、OFF間での音量差がM50は少ないのですが、この辺はMO6の方が使い易いですね。 ただし、M50は1音色に最大5つのインサートエフェクターを使えるのは凄い。 でも僕使い道知りません・・・ 1個か2個で十分っす。。。 10)ユーザーメモリー 自作音色をストックするユーザーバンクってのが通常用意されています。 ってのはあくまでYAMAHAの話。 KORGの場合A~Eバンクまですべてユーザーバンクで書き換え可能。 つまり何か気に入った音色が出来たら、どれかのプリセット音色は無くしてしまわないといけないんです。 ユーザー用に用意して欲しかったなー・・・ X3も同様だったけど、これがKORGのやり方なんですね・・・ 11)鍵盤の違い MO6は浅め。ポータトーンシリーズに近い(3万円以上のやつね)。 M50はちょっと深いです。昔RolandのXP-50という機種を使ってましたが、それに近いかな。 ただし、XP-50ほどガタガタうるさくないですけどね。 12)それぞれどんな人向けなの? 自宅でのみ使う人には正直、音の好みでどちらかでどうぞとしかいえません。 このクラスはどれかっても損はしないし、逆に「使いものにならない」なんて台詞吐くようなら、それはシンセに対するスキル不足を反省すべき。 使いようによってはどうとでもなるのがこのクラスのシンセの面白さです。 問題はライブで使う派。 オイラみたいに音色切り替えを瞬間的にしかも頻繁に行いたいなんて人にはMO6が向いていると思います。前述したソングモードでのトラック切り替えがそう。 M50には残念ながらあそこまで洗練された代替手段が見つかりませんでした。 しかし、キーボードの音色がシンプルで1曲中そんなに音色チェンジしないし、仮にしても音の隙間が多いよって曲を演奏するケースが多い場合はM50は強力。 あのフットワークの軽さであれだけの音を提供してくれるのだから、ライブ派には頼もしいですよ。 あと音色切り替えの問題もある程度工夫すればM50でも解決法はあるでしょう。 ソングモードで補助用MIDIキーボードを使って別トラック演奏中に本体で選択トラックを替えておくって手もあるし。 (ま、今色々模索中です・・・) だいたいYAMAHAのソングモード、トラック切り替えって方法が少数派なんだしね。 ってわけで、あとは最終的に音の好みしかないですわな・・・ 2日間頑張ってみたけど、MO6でお気に入りのオルガン音色は再現できず・・・ やっぱり機種が変わると難しいですな。。。 以下個人的な音色に対する感想。 ローズ系エレピはMO6の方が良い感じ。 一方クラヴィはM50が色々そろっていて(KORGのサイトからダウンロード追加したものも含めて)なかなか面白いです。 ピアノはややM50がまったり感のある感じですが、強く弾くと突然シャープな音になります。 倍音も多めで低音なんかはすばらしい・・・けど、YAMAHAほど伸びがないかなぁ・・・ M50にはハーフダンパー機能がある(らしい)のですが、対応するフットスイッチをもってないので良く分かりません。 ピアノ弾きには良いのかな。 オルガンはM50の方がリアル。MO6は電子音っぽい。 ただ、エフェクターの出来がMO6の方がよいので評価は微妙。 混ぜて丁度良い・・・かも。。。 KORGのシンセリードはさすがにメタル関係でよく使われているので、あーこれよく聴く音色だな~ってのが満載。 誰それと同じ音って思われるの好きじゃないんで、使いませんけど(笑) M50ってテクノ関係の音色は少ないって言われてるけど、テクノの音ってなんじゃ? 自分で音作ればよいじゃん。そういうジャンルなんだから。 ま、そんなところです。 こりゃ実際の音源Upしないと肝心の音の性質の違い、分からないですよねぇ・・・ ま、しかし買ってから言うのもなんですが・・・ 買う買わないで迷ってる時期って一番楽しいっすよねぇ(笑) 後日追記: いい加減な事書いてた部分の訂正です。 音符選びはタッチビュー画面で選択でした。 さすがに鍵盤で選択はないですわなぁ。。。 訂正し、お詫び申し上げます。 しかし慣れん・・・ MOTIF ESの高品位な音質と機能を継承したシンセサイザー 低価格で高性能ミュージックワークステーション

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コメント

今まさにその機種で迷ってました。
丁寧に説明して頂いて本当に感謝しています!
是非参考にさせていただきます!
本当にありがとうございました^^

投稿: | 2010/07/22 17:32

こちらこそ、コメントありがとうございます。
あくまで個人の一意見として受け止めて頂ければ幸いです。

投稿: Hide | 2010/07/22 21:55

ほんとうに参考になりました。
ありがとう!
エレピの音色重視でキーボードを探していました。
コストパフォーマンスの点ではまあまあかと思います。
ローズは買えませんので……!

投稿: | 2012/06/02 10:00

コメントありがとうございます。
あくまで主観なので、R社の機種も視野に入れていただきたいかと・・・

気に入る音が手に入ると良いですね。

投稿: Hide | 2012/06/02 18:28

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